太陽光発電による電気を寄付すると返礼品がもらえる制度が始まっています

FP

発電設備の余剰電力の寄附

トラストバンクとV-Powerは、令和元年11月より
余剰電力を売電若しくは好きな地域に寄附できるサービスを始めました。

これは「えねちょ」というサイトを利用すれば、
この余剰電力を新電力会社への売電や好きな地域に寄附できる仕組みになっており、
ふるさと納税のような返礼品をもらうことができるシステムになっています。

ただし、ふるさと納税と異なる点は確定申告において税額控除ができないことです。

卒FIT電力

この余剰電力は、
太陽光発電システムで発電された電力の売電価格について固定価格買取制度(FIT制度)が設けられていました。

一部の発電設備については、FIT制度の期間が満了することから売電することも消費することもできない電力が発生します。
このどうすることもできない余剰電力を卒FIT電力と言います。

「えねちょ」

「えねちょ」では電気を寄附することについて、
①好きな地域を選んで寄附するプラン
②好きな地域を選んで寄附してお礼の品をもらうプラン
の2つが用意されています。

さらに、8社の地域電力会社(自治体電力会社・地域商社を含む)が「えねちょ」に参画し、
卒FITオーナーはこれらの地域電力会社に電力を寄附することができるようになっています。

その地域電力会社は以下の通りです。

群馬県太田市:株式会社おおた電力
群馬県中之条町:株式会社中之条パワー
千葉県銚子市:銚子電力株式会社
長崎県西海市:株式会社西海クリエイティブカンパニー
長崎県南島原市:株式会社ミナサポ
宮城県東松島市:一般社団法人東松島みらいとし機構
石川県加賀市:加賀市総合サービス株式会社
鳥取県米子市・境港市:ローカルエナジー株式会社

固定価格買取制度

太陽光発電システムを設置すれば、
税額控除が受けられる制度がかつて存在し、
それにより各地で太陽光発電システムの導入が進みました。

発電した電力は電力会社などに売電できるのですが、
その価格を固定し一定期間買い取ることを約束する固定価格買取制度(FIT制度)により売電されることが保証されていました。

ちなみに
2015年の太陽光発電の売電価格は
10kw未満:27円~35円
10kw以上:27円~29円

2019年の太陽光発電の売電価格は
10kw未満:24円~26円
10kw以上500kw未満:14円~18円
500kw以上:入札制度により決定
となっています。

買取期間が終了した電源については、法律に基づく電力会社の買取義務はなくなります。

ちなみに
発電された電気についてはそのまま自宅で使うこと、または余剰電力を相対・自由契約で売電することは可能となっています。