凱旋門賞で考える

凱旋門賞2017

今年の凱旋門賞はエネイブルという3歳牝馬が圧勝しました。
凱旋門賞前はオークス3冠でキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを勝って4連勝で臨んでました。

 

日本の競馬は遠いせいもあり、海外との交流はあまりありませんが、
エネイブルの場合、イギリスオークスから始まりアイリッシュオークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスとヨークシャーオークスを勝ちます。
つまり、イギリスとアイルランドのG1を勝ち、今度はフランスのG1を勝ったということになります。
近いですからそのような遠征が可能だということです。

 

その分、日本から遠征するのはほんとに大変だと思います。
今年の凱旋門賞、日本からはサトノダイヤモンドとサトノノブレスが出走しました。
サトノノブレスが出走するのはサトノダイヤモンドが寂しがらないようになのかなと思ったりもしましたが、
メインはサトノダイヤモンド。

 

サトノダイヤモンドは去年のダービーを2着でしたが、菊花賞と有馬記念を優勝します。
今年春の天皇賞はキタサンブラックに敗れましたが、凱旋門賞挑戦を早々と表明していました。
キタサンブラックは宝塚記念を勝って凱旋門賞に挑戦するプランもありましたが、
宝塚記念で惨敗したため、凱旋門賞は挑戦せず、秋は国内に専念。
キタサンブラックは宝塚記念出走せずに凱旋門賞挑戦してたらどうなったかと思わずにはいられませんが。。。

 

 

適性がある?ない?

今年の凱旋門賞は、日本でいう重馬場で行われるであろうという報道がありました。
ヨーロッパの競馬場は芝が深く日本の競馬場とは違うので日本の馬はその芝に戸惑うという話はよく聞きます。

 

つまり、日本の馬はヨーロッパの競馬場への適正があるのかないのか。
サトノダイヤモンドは、重馬場が苦手でしかも芝が深い馬場に適性がないと言われていました。

 

それでも挑戦する意味はあるのか?

 

 

背伸びする必要ない?

スポーツの世界はすべて結果を求められます。
それがお金に繋がり名誉に繋がる。
お金と名誉を手に入れたスポーツ選手は現役引退後も指導者や解説者などでそのスポーツに携わることができる。
プロスポーツとはそういう世界です。

 

今回のサトノダイヤモンドは無謀な挑戦とも言われたりしていました。
プロ野球選手がメジャーリーグに挑戦する際も同じようなことが言われたりします。

 

でも挑戦することはとてもいいことだと思います。
プロスポーツですからみんなから応援されるので、それに結果が伴わない場合は批判されることもあるでしょう。
しかし、挑戦後にどうするのか、そこにプランがある限りは挑戦してほしいと思います。

 

ロッテの井口選手が一番いい例だと思います。
メジャーリーグに挑戦して、日本に帰ってその経験を若い選手に伝える、
このようなプランが最初からあったかどうかわかりませんが、結果はとても良かったと思います。

 

清宮選手もメジャーリーグに挑戦するプランがあるそうです。
挑戦してからどうするかのプランをしっかりと考えてアメリカへ行ってほしいと思います。

 

私の業界はそれほど結果を求められるわけではありませんが、
何事にも挑戦していきたいと考えさせられる今年の凱旋門賞でした。

 

 

 

=編集後記=

エネイブルは強すぎです。
3歳牝馬は斤量が4歳以上の牡馬より5キロ軽いですが、
それ以上の強さを発揮してました。
オルフェーヴルが3歳牝馬トレヴにやられて
そのトレヴは2年連続凱旋門賞を制覇したように
来年すごい馬が出てきて凱旋門賞挑戦しても
エネイブルにやられそうな気がするくらい強い競馬でした。。。

それにしても最近の凱旋門賞は牝馬が強い!