ＪＲ京浜東北線南行きホーム
先週の土曜日の夜から日曜日にかけては渋谷駅の埼京線・湘南新宿ラインのホームを山手線の隣に移すための線路切り替え工事が行われました。
来る6月16日（土）の夜から17日（日）の午前中までは、品川駅の京浜東北線の南行き（横浜方面）のホームを4番線から5番線にするための線路切り替え工事をするそうです。（ＪＲ発表）
（JR東日本ニュースリリースより）
品川駅から田町駅一帯は以前は田町車両センターとして品川駅から田町駅までの広大な土地に電車がたくさん留置されていました。
特に九州への寝台列車が廃止される前はこの寝台列車がたくさん止まっていたのを思い出します。
この車両センターは2013年に廃止され、横須賀線を高架にする予定だった（？）遺構も撤去されました。
この敷地の東側に新たに留置線が設置され、常磐線Ｅ231系やＥ531系、特急ひたち・ときわのＥ657系と寝台特急サンライズ瀬戸・出雲が止まっています。
この車両センターの敷地の西側を線路ではなく宅地として再開発するため京浜東北線、将来的には山手線の線路も東側に移し、途中に新駅を建設しています。
京浜東北線の北行き（大宮方面）は現行、品川田町間で山手線と立体交差する高架を通りますが、その高架も新たに東側に建設されています。
今回、京浜東北線の南行き（横浜方面）は線路が東側に移るために工事を行います。
品川駅では今まで4番線でしたが5番線に変わります。
今後は、順次京浜東北線の北行き（大宮方面）が3番線から4番線に、
山手線外回りが2番線から3番線に、内回りは1番線から2番線に変わっていくものと思われます。
では、1番線は？
追記
平成31年2月26日、JR東日本は今後の品川駅の利便性向上取り組みを発表しました。
それによると、
（１）京浜東北線の線路の切換工事を実施し、京浜東北線（大宮方面）の停車番線を３番線から４番線に変更を行います。（２０１９年秋頃）
（２）３・４番線のホームの拡幅（９ｍ→１３ｍ）を行い、京浜東北線（大宮方面）と山手線外回り（渋谷・新宿方面）が同じホーム上でお乗り換えいただけるようになります。（２０２２年頃）
（３）１番線のホームを山手線内回り（東京・上野方面）の専用ホームとします。（２０２２年頃）
となり、山手線ホームはそのままですが内回り専用ホームとなり、京浜東北線大宮方面は4番線移行後、現在の京浜東北線ホームを拡幅して大宮方面と山手線外回りと同一ホームになります。
イメージは代々木駅の中央総武線各駅停車と山手線が同一ホームでの乗り換えができるものと同じです。
したがって山手線ホーム2番線はそのままですが、2番線という名称はなくなり3番線となります。
（JR東日本ニューリリースより）
また、北改札コンコースが拡幅されエレベーターも設置されることも合わせて発表されています。
京急品川駅地上化
品川駅はJRだけではなく京急も変わります。
京急は現在2階がホームとなっていて、2面3線ですが実質2面2線で使用しているといっても過言ではないくらい、行き止まりのホームである3番線はWing号くらいしか使用されていません。
その京急のホームもJRの隣の地上に設置される予定であると東京都から発表されています。
場所は現在の品川駅山手線の西側にある留置線のところ。2面4線になるそうです。
（都市計画決定資料より）
詳しい発表はされていませんが、現状の山手線の留置線の広さはそれほどでないため、今の山手線1番線の線路は京急の下り線線路になるのではないかと推測しています。
完成するとホームの反対側は山手線内回りですが、柵を設置して反対側のホームには行けないようになると思います。イメージは京急横浜駅です。
京急線旧東海道立体交差
京急の大改造はこれだけではありません。
なんと新馬場駅までの高架を北品川駅まで延長して旧東海道の踏切を廃止し、そこまで高架にして立体交差にすると発表されています。
（都市計画決定資料より）
そうすると八ツ山橋まで高架で、そこから地上の品川駅までおよそ高さ20メートルくらいのところを僅か3、400メートルで上り下りすることになります。
勾配は25‰から40‰になると思われます。
発車したばかりの電車が登れるのかと思いますが、加速度3.5km/h/sの京急電車なら大丈夫ですね。
品川駅は新幹線全列車が停止し、リニア新幹線の始発駅にもなり羽田空港へは京急でノンストップ。今後は地下鉄南北線も乗り入れるとの話もあります。
名古屋駅とともに鉄道全ての要素を網羅する駅になりそうです。
編集後記
京急は品川駅を出発するとカーブの関係から速度が25キロ制限です。
高架後は登りですが、制限なく加速してくれるそうです。