クライマックスシリーズ突破
昨日のセ・リーグのクライマックスシリーズでリーグ3位の横浜DeNAベイスターズがなんとなんとリーグ優勝の広島を4勝2敗(うち1敗は広島のアドバンテージ分なので実質は4勝1敗)で破り、日本シリーズ進出を決めました。
もはや伝説となった阪神との泥仕合(試合)。
そこで波に乗ったのか阪神を撃破し、翌日広島に乗り込み即試合という過酷なスケジュールの中でその日だけは負けましたが、その後怒涛の4連勝。
横浜スタジアムではパブリックビューイングが行われ、最後の試合は中に入れない人が多数いたとか。皆歓喜の声を上げていました。
それもそのはず、横浜が日本シリーズに進出するのは19年ぶり。久しくトンネルを抜け出せないでいたわけですから。。。
スポーツ新聞なんかでは、「史上最大の下克上」という見出しが躍ったりしていますが、2010年のロッテがリーグ3位から日本一になったときが下克上と言われた時で、まだ日本一になってない時点での下克上という言い方は、元ロッテの野球解説者里崎さんに言わせると「まだ途中なんだよな~」。(ごもっとも)
クライマックスシリーズの是非
リーグ3位だったのに日本シリーズに出る横浜DeNAベイスターズファンは歓喜ですが、敗れた広島ファンは14.5ゲーム差もあったのに日本シリーズに出られないのはおかしいなどの話が出てきます。
クライマックスシリーズが始まる前の3年間はパ・リーグだけ日本シリーズ出場チームを決めるプレーオフを行っていましたが、最初の2年はアドバンテージなしでリーグ優勝チームが敗れたため3年目の2006年にはリーグ優勝チームにはアドバンテージ1勝が与えられました。
翌年2007年からはクライマックスシリーズとしてセリーグも一緒になり新たに始まりますが、アドバンテージはセ・リーグの意向でありませんでした。
しかし、その年リーグ優勝の巨人が中日にアドバンテージなしで3連敗で敗退すると翌年から優勝チームには1勝のアドバンテージが与えられるという、誰のためのクライマックスシリーズなんだと突っ込みたくなる経緯があります。
そもそも日本のプロ野球は球団数が少ないため、以前はパ・リーグが前期後期制だった時を除いてその年の優勝チームがそのまま日本シリーズで戦っていました。メジャーリーグに倣いポストシーズンに日本シリーズの出場チームを決める試合をするのであれば、12球団しかない日本のプロ野球ではこの方法しかないと思います。
強いて修正するとすれば10ゲーム以上下位チームと離した場合はアドバンテージを2勝にするとかでしょうか。
(それでも今年は横浜ですけど。。。)
アメリカメジャーリーグは全部で30球団あり、アメリカンリーグとナショナルリーグをそれぞれ3地区に分け、その中で優勝チームを決めます。1リーグにつき優勝チーム3チームとそれ以外で勝率のよい2チームの合計5チームがポストシーズンの出場権利を得るわけです。
そこで優勝するといよいよワールドシリーズということになります。(日本人だと今年はやはりドジャースを応援してしまいますが。。。)
日本のプロ野球もメジャーリーグに倣ってポストシーズンを戦い、下克上をなくすのであれば、球団数を16チームに増やし、2リーグ制のまま1リーグを2つの地区に分けそれぞれの優勝チームと2位チームの合計4チームのトーナメント方式で日本シリーズ出場チームを決めるという方法が考えられますが、今の日本のプロ野球で球団を増やすことは経営的な問題から現実的ではないように思います。
日本シリーズへ
話を横浜DeNAベイスターズに戻します。
今回のクライマックスシリーズ突破の立役者は何と言ってもラミレス監督でしょう。
采配が面白いほど的中し「ラミってる」という言葉が出てきたくらい神がかった采配だったように思います。
ベイスターズには原監督待望論があるそうです。
神奈川県出身ということで白羽の矢がたっているとの事で、本人も乗り気らしいのですが、原監督といえば補強のイメージしかなく、育成のイメージのベイスターズには合わないような気がします。
そもそもラミレス監督を変える必要はないですが。。。
日本シリーズの相手は強敵ソフトバンク。来季は是非とも日本シリーズチャンピオンのペナントを横浜スタジアムに掲げてほしいものです。
=編集後記=
横浜在住ながら、実はベイスターズファンではありません。(ロッテファンです。今年からですが。。。)ベイスターズファンの皆様申し訳ございません。