平成30年度分確定申告はe-Taxで

所得に関するもの

平成29年度確定申告まではマイナンバーカードとICカードリーダーが必要

今年度まで、パソコンを使用し国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーで作成した申告書をそのままe-Taxで申告するにはマイナンバーカードとICカードリーダーが必要でした。

昨年まではマイナンバーカード以外でも住基カードによることも可能でしたが、今年期限が切れたため住基カードを使用することはできず、かといってマイナンバーカード発行にも1月以上かかることで確定申告の期限までに間に合わないという事態が多数生じています。

その方々は書面により提出したものと思われます。実際、無料相談にて対応した時も書面により提出を選択されていました。その申告方法が来年の平成30年度確定申告から改められることとなります。

ID・パスワード方式

平成30年度の確定申告(平成31年1月以降)からは今までの方式に加えて、ID・パスワード方式が加えられます。

ID・パスワード方式とは、ID・パスワード方式に対応した

  1. ID(利用者識別番号)
  2. パスワード(暗証番号)
    を税務署から発行してもらい、そのIDとパスワードを使用すれば国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーで作成した申告書に限り、e-Taxにより申告ができるというものです。つまり、マイナンバーカードとICカードリーダーはいらないということです。

e-Taxによる電子申告が始まったばかりのころは、カード取得費とICカードリーダーの購入費が合わせて5,000円くらいかかったことから、e-Taxによる電子申告をした方には5,000円の電子申告特別控除というものがありました。

また、現状のマイナンバーカードとICカードリーダーを使用したe-Taxによる電子申告についても簡便化され、マイナンバーカードとICカードリーダーを使用したe-Taxによる電子申告をした場合にはe-TaxのIDとパスワードは不要になります。

 

手続き

ID・パスワード方式で申告を希望する方は、平成30年4月以降に運転免許証、マイナンバーカードや医療保険の被保険者証などのうちからいずれか一つ本人確認書類を持参して税務署に行ってください。税務署において、税務署職員から本人確認を受ける必要があります。

後ほど、書面にてIDとパスワードが記載されたはがきが到着します。もし、このはがきをなくした場合は再度税務署で同じ手続きが必要となります

しかしメッセージボックスの閲覧には、原則としてマイナンバーカード等によるログインが必要になるそうです。従って今のところはID・パスワード方式によると、電子申告はできても電子納税はできません。

電子納税まで行いたい方は、マイナンバーカード方式にする必要があるために、マイナンバーカードとICカードリーダライタは必要です。

 

追記

こちらのブログで電子申告から納税までを詳しく説明をしておりますので、是非ご覧ください。

平成31年1月からe-Tax(国税電子申告・納税システム)が変更になり今より簡単に利用できるようになります

 

編集後記

このID・パスワード方式はあくまでも暫定的とのことです。